トレードオフ

  理想としたいのは、可能な限り高画質のビデオを作ることです。可能な限りというのは・・・、ストリーミング再生するのであれば、ほとんどあるいは全く引っかかること無しに再生できること!ダウンロードであれば、あまりファイルサイズを大きくしすぎないこと!上の2点が条件として付きます。ウェブ配信では、この条件と画質の高さがトレードオフの関係になります。

  高いフレームレート(普通の映画は毎秒24フレーム)と大きな画面、高いデータレートで高画質の映像を作り出したとしたら、クリップの見栄えは素晴らしいものになるでしょう。でもこれでは高速な回線を使える人にしか見てもらえません。もし接続速度と配信のことを考えたら、画質がそのぶん犠牲になります。スピードの時代にもかかわらず、質の高い映像を幅広い層に届けるという問題を、すぐに解決する方法はまだまだないようです。想定している利用者にとって画質と回線速度のバランスがうまくとれる位置を見極めるのが大切になります。

実際の設定例(参考)

これは56Kbpsモデム接続で、DV(NTSC)をソースとして使った場合の、設定の一例です。

ストリーミング方式:リアルタイム・ストリーミング

データレート:40Kbps

56Kbpsモデムといっても、実際の接続速度はそれよりもっと遅いのが普通です。だからエンコードする際は、データレートを40Kbps程度にしておき、なるべく再生中に引っかからないようにしておきましょう。

表示サイズ:160 x 120 ピクセル

表示サイズを大きくすれば、ファイルサイズは大きくなり、その分画質が犠牲になってしまいます。だから接続速度が56Kbpsの場合、画面サイズは160x120ピクセル、それより大きくするにしてもほんの少しにしておきましょう。このサイズから「切手サイズ」などと呼ばれています。

フレームレート:毎秒5フレームか6フレーム

通常素材となる映像では、秒間のフレーム数(fps)は、NTSCの場合およそ30fpsで、PALの場合は25fpsだ。フレームレートには、素材のフレーム数を割り切れる数字を選びましょう。素材がNTSCならば、フレームレートは5あるいは6、7.5、10、15fpsといった中から、接続速度に応じて選びます。モデム接続、つまり非常に遅い接続のことを考えると、5あるいは6fpsをお勧めします。そこからデータレートや接続速度に応じて変更していけばいいでしょう。